定期検診のすすめ
田辺歯科医院では、むし歯や歯周病を予防するために定期検診をご案内しています。
「病気を治す歯科医院」から「病気を予防する歯科医院」へ。
専門の歯科衛生士による実際のメンテナンス(定期検診)の模様をご覧ください。
■半年ぶりの来院 >>大倉山に住んでいた「私」は、今も田辺歯科医院に通っています
■定期検診 >>むし歯診断書・歯周病診断書、どちらにも問題はありませんでした
半年ぶりの来院 〜大倉山に住んでいた「私」は、今も田辺歯科医院に通っています〜
私のかかりつけの田辺歯科医院は、東急東横線の「大倉山駅」にある。
初めて来院したのは小学校低学年の頃だったから、もうかれこれ20年近く通院していることになる。
痛い治療をされた覚えはないのだけれど、それでも子供の頃はここに来るのが怖くて仕方なかった。
「行きたくない!」そう駄々をこねてずいぶんと母を困らせたっけ。
生まれてからずっと、私はこのシルバーの車体に赤いラインの入った電車に揺られてきた。
部活動にあけくれた学生時代も、今の会社に就職してからもずっと。
結婚して沿線の別の駅に住んではいるけれど、なにかと理由をつけては大倉山に通う。
レモンロードには行きつけの美容院があるし、
エルム通りにはお気に入りのフラワーショップとカフェがある。
今日も特に具合の悪いところはないけれど、田辺歯科医院で半年に一度の定期検診。
予約は午後3時。
少し早めに家を出て、新しくできた評判のパン屋に行こうと決めていた。
大倉山公園に続く坂道の途中、昼時ということもあってパン屋は多少混み合っていたけれど
チキンとニンジンを使ったサンドイッチ、そして焼きたてのクロワッサンを買うことができた。
コーヒーの香りが漂う店外のテラス席を横目に、そのまま坂を登る。
天気も良いし、ここまで来たら大倉山記念館のベンチでランチにしよう。
大倉山記念館は、映画やテレビドラマにも度々登場するこの街のシンボルだ。
私が子供の頃から古めかしかったこの建物が作られたのは1932年。
外観は古代ギリシャの建築物を思い起こさせるが、館内に入ると日本的な印象を受ける。
きっと、こういう建物のことを東西文化の融合と呼ぶのだろう。
焼きたてのクロワッサンの香りとサクッとした食感を楽しんでいると、
館内から女声合唱の賛美歌が聞こえてきた。
とても若々しいその歌声は市民グループによるものだろうか?
賛美歌に耳を奪われしばらく時間を忘れていたけれど、気づけば時計は14:40。
さぁ、坂を下って田辺歯科医院へ急ごう。
再び大倉山の駅前を通り過ぎて、ラーメン屋さんの手前を曲がり細い路地へ。
仕事帰りのサラリーマンやOLで賑わう飲食店も、この時間はお客さんもまばらでとても静かだ。
元気なのは、田辺歯科医院の下にある八百屋さん。
道の両側に露店が並び、所狭しと野菜が山積みにされている。
スピーカーからは店員さんの威勢のいい声で今日のオススメ商品のアナウンスが流れる。
「あのレタスを買って帰ろうかしら。」そんなことを考えながらビルの2階へ続くらせん階段を上る。
>>アクセス
ピンポーン♪
扉を開けると患者さんの来院をしらせるチャイムが控えめに響く。
歯科助手さんに診察券と保険証を預けたら、黄色い大きなソファで診察の順番を待つ。
半年ぶりの来院。
そういえば、ここはいつも静かだな。
ふと、そう思った。
定期検診 〜むし歯診断書・歯周病診断書、どちらにも問題はありませんでした〜
「○○さん、診察室へどうぞ。」
午後3時、歯科助手さんに案内されて診察室へ。
この瞬間は大人になった今も緊張する。
子供の頃のように扉の向こうで待つ母を何度も振り返りはしないけれど、
「あぁ、帰りたい…。」とつい思ってしまう自分がいるのは確かだ(笑
「こんにちは。」
診察室に入るとスタッフの方が声をかけてくれる。
田辺先生は今日も「青いユニット」で患者さんを治療中のようだ。
以前、定期検診を担当してくれた歯科衛生士さんに
「私はいつも黄色い診察台なんですけど、席は決まってるんですか?」
そう聞いてみたことがあった。
すると、4台のユニットのうち青い2台は主に田辺先生が使用する治療用、
黄色い2台は主に歯科衛生士さんが利用する定期検診用とのこと。
そうか、私はいつも定期検診に来ていたから黄色いユニットだったんだ。
「半年ぶりですね、○○さん。特に変わったことはありませんでしたか?」
「はい、お陰さまで。」
「それじゃ、早速お口の中を見せてくださいね。」
歯科衛生士さんはまず、細いピンセットのような医療器具を使って
口の中を細かくチェックしていく。
ここまでは普通の定期検診だけれど、田辺歯科医院ではここからコンピューターの出番。
スマートフォンのような端末に1本1本の歯の状態を入力していくと、
パソコンのモニターにそれが反映されて表示される仕組みだそうだ。
定期検診の度、その結果が検査プログラムの中にデータとして保存されるので、
歯科衛生士さんは経過観察が格段にしやすくなる上、予防治療の方向性も明確になるのだとか。
コンピューター全般が苦手な私も、田辺歯科医院のこのシステムは好きだ。
だって、最後にプリントアウトしてくれるから(笑
むし歯と歯周病、それぞれの検診結果をプリントアウトしてもらったら
歯科衛生士さんとのカウンセリングタイム。
今回は問題ないといいのだけれど?
実は、前回の検診では奥歯に1本むし歯が見つかっていた。
その時の「むし歯診断書」によると、私のむし歯は「C1」というランクで
むし歯が歯のエナメル質に及んだ状態で痛みはあまりなく治療はとても簡単、というものだった。
もちろん、当日すぐにむし歯の治療をお願いした。
あれから半年、ブラッシング指導に従ってお口のケアを続けてきたつもりだけど…
「○○さん、今回は特に問題ありませんね。」
あ〜良かった。
むし歯はないみたい。
「ポケットが深くなっているところもないし、歯周病も今のところは大丈夫です。」
歯周病。
そういえばこの間、実家の父が「歯周病が原因で入れ歯になってしまった」と
残念そうに話していたっけ。
「今は歯周病の検査も進んでいるようだからあなたも田辺先生に相談してみたら」、
母からもそう言われていたことを思い出す。
「衛生士さん、実は父が歯周病で。歯周病って遺伝しますか?」
このあと、歯科衛生士さんは「薬で治す歯周病〜顕微鏡検査のススメ〜」という
冊子を使って歯周病についてじっくりと解説してくれた。
まずは、顕微鏡で歯周病菌の状態をチェック。
その上で、増えすぎた歯周病菌を適切な薬で正常な値までコントロール。
そして治療。
>>薬で治す歯周病
「歯周病の予防はとっても大切なので、お時間のあるときにでもぜひ検査を受けてみてください。」
「はい、そうします。」
「それじゃ、最後にお口のクリーニングをして終了です。」
「お疲れ様でした。また6カ月したら定期検診にいらしてくださいね。」
「どうもありがとうございました。」
こうして定期検診は無事に終了。
診療にかかった時間は1時間ちょっと。
歯周病のカウンセリングもあって、診察時間はいつもより少し長めだっただろうか。
でも、ちゃんと歯周病について説明してもらえてよかった。
歯科衛生士さんに聞いた歯周病検査の話、週末、実家の母に教えてあげよう。
あ、いけない!
八百屋さん!
レタス忘れてた(汗
…
半年に一度、これからも私は大倉山の田辺歯科医院に通いつづける。
子供時代のキラキラしたノスタルジーを探すために。
※このエッセイはフィクションです
■歯医者さんの横顔 〜田辺歯科のこと・大倉山のこと・歯医者さんのこと〜
#006 「使われないヘルメット」 >>田辺歯科医院の診療ユニットには、ヘルメットが置いてあります。
#005 「大倉山は梅の街」 >>大倉山は古くから梅の街として親しまれています。
#004 「NHKプロフェッショナル」 >>地元・大倉山のかかりつけ医として患者さんと二人三脚!
#003 「歯の妖精〜TOOTH FAIRY〜」 >>わたしたちは、子どもたちの笑顔を支援する活動を応援します!
#002 「先生のぞうり」 >>田辺先生の足下は、今日も草履と五本指ソックスです。
#001 「定期検診のすすめ」 >>大倉山に住んでいた「私」は、今も田辺歯科医院に通っています。
予約について
当院ではご予約の患者さんを優先して診療させていただきます。
急な痛みや腫れなどでお困りの患者さんには対応させていただきますが、できるだけお電話にてご予約をいただきますようお願いいたします。なお、ご予約を変更される場合はお早めにお電話でご連絡をいただけると助かります。
また、交通状況などにより予約時間に間に合わない場合も治療は行いますが、他の患者さんのご予約状況によっては、しばらくお待ちいただきますのでご了承ください。